特定容器再検査(耐圧検査)
容器再検査とはダイビング業界では耐圧検査と呼ばれる多くは5年に一度に実施する検査の事です。
法令的には耐圧検査は容器再検査の一つの項目ですので、耐圧検査だけでは容器再検査に合格した事になりません。
また特定再検査とはアルミニウム合金製スクーバ用継ぎ目なし容器(いわゆるアルミシルンダー)に課せられたもので、容器再検査以外に13ヶ月に一度簡易的に実施する事が定められた検査のことで、内視検査や内視鏡検査やねじ部検査などと呼ばれています。
特定容器再検査期限
本日 2025年05月31日に容器再検査若しくは特定容器再検査に合格した場合、前月末日の2025年04月30日が起算日となり、次回特定容器再検査期限は13ヶ月後の2026年05月31日となり、05月月中に容器再検査を受験しないと 2026年06月01日から充填ができなくなります。
容器再検査資格者・方法・場所
高圧ガス保安法第四十九条に検査できる者、同条2に検査方法、同条6に検査場所について定められており、登録を受けた容器検査所がその検査所で法令等で定められた方法のみで容器再検査を実施することが可能です。
検査設備そのものは非常に軽量で持ち運びも可能ですが、容器検査所以外での容器再検査は法令により禁止されています。
刻印
特定容器再検査に合格した容器には、 xx(検査所符号)M(月)-Y(年)Sという刻印がされます。
例) SA 5 - 25S
容器再検査に合格した容器には、 xx(検査所符号)M(月)-Y(年)Lという刻印がされます。
例) SA 5 - 25L
LはLong、SはShortの頭文字でしょうか? そう覚えると簡単です。
容器再検査方法
1. 外観検査
2. バルブの取り外し
3. 内部全体チェック
4. ねじ部洗浄
5. ねじ部・内側面検査
6. バルブ取り付け
7. 気密試験
8. 刻印打刻
9. 記帳
法令で定められていない検査項目もありますが、少しの手間で安全性が向上するため実施しています。
基本的に容器再検査料金以外は発生しませんが、バルブとシリンダーの間のOリングが劣化して気密試験を通過しない場合シリンダーとしての目的を達成しませんので交換が必須となります。
消耗品ですので予防交換しておくことをお勧めします。
数百円のOリングをケチってせっかくチャージしたのに使えないのは残念ですよね。 さらに支燃性ガスの酸素や支燃性が高いEANxが漏れたりすると思わぬ事故に繋がり非常に危険です。
また最近のアルミシリンダーで空気やEANx(O2+N2/AIR+02)やTRIMIX(O2+N2+He/AIR+02+He)やHELIOX(O2+He)など容器の色が「ねずみ色」と規定されているガスは、無塗装でガス名のみペイントされていますが、これが消えている場合や、酸素のように容器の色が「黒」と規定されているものは塗装等が施されています。
こういった塗装に関する部分は容器再検査云々の前に法令で定められた内容ですので補修が必要です。
所要日数
状態のいい物ですと30分程度で検査は終了します。
しかし通常は容器再検査終了後にはガスを充填して納品しますのでその時間が必要になり、充填するガスや容器(シリンダー)の大きさによっても変わってきます。
多くある10L程度の空気の場合、15分程度で完了します。
他の業務で検査ができない日もありますので、お急ぎの場合お問い合わせください。
外注先との往復の時間も必要ないので短納期で対応が可能です。
料金
4,000円(税別)
追加料金
酸素対応フッ素系Oリング 300円(税別)
ガス名表示 1,500円(税別)
容器塗装 個別見積
一般的な3/4NPSや小型の容器に多いM25やM18のOリングは常時在庫しています。