雑賀崎とは

 

和歌山市南西部に位置する海岸 和歌浦の一部で奥和歌浦(おくわかうら)とも呼ばれています。
かつては新日本観光地百選(1950年)で海岸の部第1位にも選ばれた古代からの景勝地である和歌浦は、1970年代から始まった開発による環境破壊で、景勝海岸の大半を失いました。
雑賀崎は和歌浦に残された唯一の自然海岸景勝地なのです。

 


 

雑賀崎は海上交通の要衝紀伊水道に面しており、鷹ノ巣と呼ばれる断崖に建つ雑賀崎灯台からは友ヶ島から淡路島、四国まで一望できます。
また江戸時代には、リアス式海岸を構成する小さな岬の一つ番所の鼻に紀州藩の見張番所が置かれていました。

 



 

かつて、雑賀崎・田野区は新婚旅行の人気スポットの地として大変栄え、観光客が年間350万人も訪れていました。
これは、1日1万にもの人が訪れていたことになります。
しかし、交通網が発達したことにより多くの観光客は白浜などのリゾート地に向かうようになり雑賀崎は衰退の道を歩んでいきました。
今では、雑賀崎・田野区は約100軒もの空家があり、過疎化と高齢化が進んでいます。